小規模なオンプレミス拠点からVPCのプライベートサブネットへ接続する。
既存のインターネット回線を使い、数時間以内に暗号化された接続を用意したい。専用回線の契約は要件に含まれない。
最も適切な接続方式はどれか。
インターネット回線を使ってオンプレミスとVPCを短時間で暗号化接続する要件には、AWS Site-to-Site VPNを選ぶ。
詳細解説
インターネットゲートウェイはVPCのインターネット経路を提供するが、オンプレミスとの暗号化されたプライベート接続やVPNトンネルを提供しない。
インターネットゲートウェイはVPCとインターネット間の経路を提供する。オンプレミスとVPCの間に認証・暗号化されたネットワークトンネルを作らず、プライベートサブネットへ直接付けるものでもない。
Site-to-Site VPNはオンプレミス機器とVPCをIPsecで暗号化して接続する。インターネット回線を利用でき、VPN接続には高可用性のため2本のトンネルが含まれる。
AWS Site-to-Site VPNは、オンプレミス側のCustomer GatewayとAWS側のゲートウェイの間にIPsecトンネルを作る。既存のインターネット回線を利用でき、接続後はVPCルートテーブルでプライベートサブネットへの経路を有効にする。VPN接続には2本のトンネルが用意されるため、片方の障害時ももう一方を利用できる。
VPCピアリングはVPC間の接続方式であり、オンプレミス機器との接続を確立するサービスではない。
VPCピアリングは2つのVPC間でプライベートIP通信を可能にする接続で、オンプレミス環境との接続を代替しない。オンプレミス接続にはVPNまたはDirect Connectなどの方式を選ぶ。
Direct Connectは専用経路を提供するが、専用接続の準備や拠点要件があり、暗号化された短時間の接続という条件にそのまま合わない。必要に応じて追加の暗号化設計も必要になる。
Direct Connectは専用経路による安定した接続を設計する場合に有力だが、接続場所・回線・パートナーなどの準備が必要である。専用接続そのものを暗号化要件の解決策とみなさず、要件に応じてVPNや暗号化を組み合わせる。
公式資料で確認する
以下の項目を公式資料の記述と照合して確認します。
AWS Site-to-Site VPNのIPsecトンネル、Customer Gateway、ルーティングの公式説明を確認する。
参考にした公式資料
確認できる内容
オンプレミス側のCustomer GatewayとAWS側のゲートウェイを設定し、VPNトンネル経由でプライベートサブネットへ到達させる。
理解のポイント
- AWS Site-to-Site VPN
- IPsec
- VPNトンネル
確認時の注意
- 確認環境:
- AWS公式SAA-C03 Domain 1、Site-to-Site VPN、Direct Connectのドキュメントで現行仕様を確認する。
基礎のおさらい
VPNと専用接続
短時間で暗号化された経路を作る場合はSite-to-Site VPN、専用回線の安定性や帯域を重視する場合はDirect Connectを比較する。
接続後の経路
VPNを作成するだけで通信が成立するわけではない。オンプレミス機器、AWS側ゲートウェイ、VPCルート、重複しないCIDRを整合させる。