データセンターにある80TBの監査アーカイブを、一度だけAmazon S3へ移行する。利用できるインターネット回線は200Mbpsで、通常業務と共有している。
継続同期や専用回線は不要で、数週間にわたるインターネット転送を避けたい。AWSの転送用アプライアンスを受け取り、返送する運用は許容できる。
転送コストと移行期間を抑える方法はどれか。
低帯域回線から一度だけ大容量データをS3へ移す場合は、Snowball Edgeで物理搬送し、オンライン転送の期間と専用回線費用を避ける。
詳細解説
Snowball Edgeは大容量データをアプライアンスへコピーして物理搬送し、S3へ取り込める。低帯域回線で長期間転送する代わりに、一回限りの移行をまとめて行える。
Snowball Edgeへデータをコピーして返送するインポートジョブなら、低帯域のインターネット回線を長期間使わずにS3へ大容量データを移行できる。一回限りで専用回線が不要という条件と、物理搬送を許容する前提が一致する。
Direct Connectは継続的な専用接続や安定した帯域が必要な場合の選択肢であり、一回限りの移行のために回線を新設する前提はコスト要件に合わない。
Direct Connectは安定した専用帯域を継続利用する設計で価値がある。一回限りの移行だけで専用接続を新設すると、回線・接続場所・運用の費用が追加される。
DataSyncはオンライン転送の自動化や増分同期に適するが、同じ200Mbps回線を使う限り今回の大容量・一回限りの移行期間を短縮しない。
DataSyncはオンライン転送を効率化し、継続同期や増分コピーに向く。しかし回線自体が200Mbpsに制限されているため、80TBの全量転送を短期間・低コストで行うという条件を解決しない。
Transfer Accelerationは長距離のオンライン転送を高速化するが、低帯域回線そのものを増速しない。アプライアンス搬送が許容される今回の条件では最適な移行方法ではない。
S3 Transfer Accelerationはオンライン経路を最適化するが、データセンターからAWSまでの上り回線の帯域制約をなくすものではない。物理搬送が許容される場合はSnowball Edgeとの比較が必要になる。
公式資料で確認する
以下の項目を公式資料の記述と照合して確認します。
AWS Snowball Edgeのデータ転送、インポートジョブ、S3連携の公式説明を確認する。
参考にした公式資料
確認できる内容
オンプレミスのデータをSnowball Edgeへコピーして返送し、AWS側でS3へ取り込むため、通常回線を長期間占有しない。
理解のポイント
- AWS Snowball Edge
- オフラインデータ転送
- インポートジョブ
- Amazon S3
確認時の注意
- 確認環境:
- Snowball Edgeのインポートジョブ、S3連携、物理搬送の現行仕様を公式ドキュメントで確認する。
基礎のおさらい
オンラインとオフライン
DataSyncやTransfer Accelerationはネットワーク転送を自動化・高速化する。一回限りの大容量移行で回線がボトルネックなら、Snowball Edgeの物理搬送が候補になる。
専用接続の投資判断
Direct Connectは継続的な接続品質や帯域が必要な場合に検討する。単発の移行では、接続準備費用を含めた総コストと移行期間を比較する。